法人概要

代表ご挨拶

NPO法人たすけあいワーカーズ
歓フォアン
YUKO KOBAYASHI

NPO法人たすけあいワーカーズ歓フォアンのホームページをご覧くださりありがとうございます。

NPO法人たすけあいワーカーズ歓フォアンの始まりは、5人の有志から始まりました。創設者の一人のご両親の介護を機に「こんなところがあったら良いよね」「今度はお願いね」と言い合える想いからのスタートになりました。
2000年にNPO法人格を藤岡市で初めて取得。藤岡の町にたすけあいのネットワークづくりを組織していくことを決意しました。出資・運営・労働を会員一人ひとりが担いながら、市民事業として非営利活動法人という新しい働き方をしながら地域創りを始めました。その当時は介護保険もまだなく、自宅で介護を行う事が主流で、他に頼る事が出来ない時代で、困った人の少しでも手助けが出来るように活動していました。翌年介護保険が導入され、当事業所でも介護保険を導入してのサービスもスタートしました。その後障害福祉サービスにも参入して、地域の皆さんのニーズに少しでも応えられるように活動しております。

現在は、地域密着型通所介護・訪問介護事業・障害福祉事業・地域生活支援事業・自主事業の5本柱で運営しております。そのうちの一つである自主事業は他では余り見かけない事業の一つで、制度では出来ないサービスの展開になっています。痒いところに手が届くようなサービスを心がけております。そして一番大切な食のサービスにも力を入れています。皆さんに安心安全な食事を提供して、いつまでも元気で暮らして頂きたいと願っております。

私達事業所の名前の由来ですが、立ち上げ当時のスタッフの一人が中国語の翻訳をしていて「たすけあいながら、歓びあおう」という意味から「歓(フォアン)」という名前が誕生しました。この名前の通り、担い手も受ける側もお互い喜び合えるような関係を築き、地域に密着したNPO法人を目指していきます。

設立趣旨

私たちは人と人との関係を大切にしながら生活の様々な問題に対し、大勢の人たちの知恵と行動で解決の糸口を模索してきました。急速な高齢化と生活様式の多様化に伴い、高齢者・障害者の問題・出生率の低下・核家族化や都市化の進行・女性の社会進出等、住民の福祉に対するニーズもますます複雑多様化しています。病気や障害を持ったときなど、家族だけの力では乗り越えていくことが現実的に困難となり、新たな解決方法が迫られています。その一つが地域で支えあう関係であり、単に病院や施設に入院されるのではなく、住み慣れた町で安心して暮らし続けられるためのケアシステムの充実だと思います。

そこで私たちは今までの生活経験を活かして、「たすけあいワーカーズ歓フォアン」を設立し、藤岡の町にたすけあいの組織作りをしていくことを決意しました。従来「含み資産」としてしかみられていなかった、家庭内労働の社会的評価を高めつつ、住民参加型の市民事業として、特定非営利活動法人(NPO)という新しい働き方をしながら地域づくりをしていきます。

老いはだれにでもやってきます。ここでは会員のだれもがサービスの担い手であり受け手なのです。
「今度はお願いね」と、さわやかにタッチしあえる温かい思いやりが当たり前の町づくりを目指していきます。

「食」の大切さ

「食」は生きる上で欠かせない大切なことです。地域の人がより健やかに心豊かに暮らすことができるよう、フォアンでは食事作りを行っています。

簡単で便利なインスタント食品や大量生産の半加工食品、冷凍食品等が社会では主流ですが、私たちは手作りを心がけ、できるだけ安心・安全な食材を使って調理を行っています。調味料や卵などは、食の専門生協と呼ばれる生活クラブ生協のものを使用しています。また、環境と身体に配慮した活動を心がけ、食器洗いや洗濯にせっけん洗剤を使用しています。

通所サービスの食事

ご利用者様の健康を考え、栄養バランスはもちろん、食品添加物や遺伝子組み換え食品等の食材の安全性にも配慮しながら、昼食づくりとおやつも全て手作りで行っています。旬の野菜をできるだけ使い、お正月、ひな祭り、クリスマス等の行事を意識した献立になっています。通所サービススタッフと細かに連絡を取り合い、食事内容を臨機応変に対応しています。

配食サービスの食事

地域で食事に困っている方のためにお弁当の配食を行っています。また、地域のイベントに参加し、弁当や惣菜、焼き菓子等の販売も行っています。

概要

名称 特定非営利活動法人(NPO法人)
たすけあいワーカーズ歓フォアン
法人番号 6070005004109
設立 平成12年8月14日
代表 理事長 小林優子
所在地 〒375-0002
群馬県藤岡市立石668-1
TEL 0274-40-2512
FAX 0274-40-2513
事業内容
  • 制度外サービス事業
  • 介護保険サービス事業
  • 障害者自立支援事業
  • 地域生活支援事業
事業所番号 通所介護(1070900269)
居宅介護、同行援護(1010900106)
訪問介護(1070900210)
営業時間 平日9:00~17:00
※日曜、8/13~8/16(夏季休暇)、12/29~1/3(冬期休暇)
従業員数 管理者2名
生活相談員5名
介護職員15名
看護士3名
機能訓練指導員6名(うち3名は理学療法士)
事務職員2名
調理員5名(うち2名は調理師)

歓フォアンの成り立ち

1995年(平成7年)

介護保険のない時代、介護従事者(主婦)がお互い助け合い支え合うことはできないものかと切実でした。任意団体を設立しようと仲間集めの活動をしながら、市のヘルパー2級の資格を順番に取得。積極的にボランティア活動を行い、研修も重ねました。

1996年

当時、ワーカーズコレクティブという働き方があると聞き、色々調べ、自分たちで出資し、運営し、労働するという働き方を目指していました。運営に関わる5人と活動に参加してくださる13人で、任意団体「たすけあいワーカーズ歓フォアン」を設立しました。

1998年

特定非営利活動促進法(NPO法)が国会を通過しました。

2000年

介護保険制度が創設。任意団体でもNPO法人格を取得して、介護保険事業にも参入してくださいと知人の看護師さんや支援利用者様から勧められ、発起人たちと検討し、事業所となることを決定。また、自主事業として介護保険外も担う事業所としました。NPO法人格取得のため定款を作り、県庁や市役所に足しげく通い、相互支援で介護保険と自主事業として制度でできないところの支援も行う事業所となりました。当時は、自主事業の利用枠は介護保険の全額負担の1/2程度の料金で活動するという事で申請しました。

2000年8月

NPO法人格を取得しました。

2001年

スタッフの自宅から拠点となる事務所が欲しく、県と市の共同事業「SOHO事業」に申請、事業所助成を得ました。

2003年

活動するも事業所の手狭さを感じ、借家を探しました。スタッフが所有している畑を転用して、その土地をNPO法人「歓フォアン」が借用するという事にしました。まだお金もないので、建築費はいろんな方に情報を頂き、言い出しっぺがそれぞれ10万円づつ出し合い、中古のコピー機、紙代、税金等にあてる。建築費は会員、友人、親戚、知人に声掛けをし、協力していただきました。また、建物を無償でデザインしてくださった早稲田大学工学部の教授 入江先生の講演会を開催、入場料と資金協力ををお願いし、市民債権という形式で30人くらいの方々からお金を集め、スタッフ2人が各100万円づつ協力。3か月で合計1300万円ほどの協力をいただけました。足りないところは銀行と日本財団の助成金で賄い、身の丈に合ったユニット形式の施設から何とか建てられました。
介護保険も全盛期、順調に活動ができ、10年後の市民債権返済もすべて終了しました。
ここ十年くらいはコツコツと誠実に対応し、何とか維持し、現在に至っています。